外角低めな経営道

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【吉野家炎上】早稲田大学の社会人向けに行われたマーケティング講座

早稲田大学の社会人向けに行われたマーケティング講座にて、講師を担当した吉野家の役員が「生娘をジャブ漬け作戦」と銘打った論理を展開したらしい。

そして、当然、炎上。

残念な話だ。

 

この話を聞いて、思い出した書籍がある。

それがこれ。

 

 

15年くらい前だろうか?

私はこの書籍を書店で手にとった。

「恋愛」と「MBA」というフックパンチに当時の私はノックダウン。

すぐさま購入を決意。

そして、帰ってすぐに読みはじめ、一気に読み終えた。

そこそこ若かった当時の私にとっては、良い書籍だったと今でも思う。

 

おそらく、吉野家の役員もこの書籍の内容に近い論理を展開したのではないかと思う。

受講生を講義の早期の段階でノックダウンさせるためのキーワードを検討。

社会人向けということで強いキーワードを設定。

結果、炎上。

ここは残念。

 

しかし、マーケティングというのは、人の心をノックダウンさせることが重要なのは間違いない。

良い方、悪い方、どちらであっても、人の心を揺らすことからスタートなのだ。

また、どちらの揺れ方も同時に起こる。

一番の失敗は、どちらの揺れも起こらないこと。

そういった意味では、今回の講座は揺れに揺れた。

おそらく、受講生の中には、楽しんで話を聞いた人も一定数いるだろう。

そういう人にとっては、良い講座だったのだ。

 

人の心が揺れさなければ、商品は売れない。

足元のない駆け出しの中には、は炎上させてでも商品を売ろうとする野心溢れる人もいる。

今回に限っては、吉野家という企業はそんなことをする必要がない企業なので、講師である役員のキーワード選択ミスだったことは間違いない。

しかし、少なくともそのクリエイティブな姿勢は評価したいと思う。

そして、ぜひその講義を受けてみたかったとも思う。

彼が吉野家という企業の看板を背負っていたことが残念でならない。